
【2026年7月最新】今、どんな感染症が流行っている?大人と子供の流行状況とデータから見る対策まとめ
九州、中国、四国で梅雨明けが発表され、これから暑い日が続く予報ですが、体調を崩されていませんか?
夏本番を間近に控え、クリニックでも夏特有の感染症や、季節を問わず広がる呼吸器感染症の患者様が増えています。
実は今、大人に流行しているものと子供を中心に広がっているもので少し傾向が違います。ご家族での二次感染を防ぐためにも、公的機関の最新データをもとにそれぞれの状況をチェックしておきましょう。
1. 【子供を中心に流行中】夏風邪の代表格と呼吸器感染症
現在、保育園・幼稚園や学校などの集団生活を中心に、以下の感染症が大きく増加しています。
■ 手足口病(警報レベルの地域が多数)
現在、乳幼児を中心に非常に大きな流行を迎えており、自治体によっては「流行発生警報」が出されています。2歳以下のお子さんが全体の約9割を占めるのが特徴です。
・主な症状:手のひら、足の裏、口の中(粘膜)にポツポツとした小さな水ぶくれ(水疱性発疹)が出ます。熱は微熱で済むこともありますが、最近は高熱のことも少なくありません。口の中の水ぶくれが痛んで、ごはんや水分が摂れなくなる「脱水症」に注意が必要です。
・アドバイス:特効薬はないため、基本は対症療法(水分補給や痛みへの配慮)になります。
■ マイコプラズマ肺炎
例年秋から冬に多い印象ですが、今年は初夏からじわじわと増えており、特に小学生~高校生くらいの学童期に多く見られます。
・主な症状:熱が下がった後も、コンコンとした激しい乾いた咳が長く続くのが特徴です。
2. 【成人に流行中】夏場も油断大敵な感染症
大人に関しては、夏休みの帰省や旅行、イベントなどでの人の移動に伴い、以下の感染症に注意が必要です。
■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
季節を問わず増減を繰り返していますが、この7月に入り、再び感染者数がじわじわと増加傾向にあります。
・主な症状:発熱、のどの痛みや乾燥感、咳、倦怠感など。
・大人ならではの注意点:夏場は冷房による喉の乾燥や、暑さによる夏バテ(免疫力低下)が重なり、感染しやすくなります。「ただの夏風邪かな?」と思っても、周囲の高齢者や基礎疾患のある方に広げないよう注意が必要です。
■ 麻しん(はしか)※データに基づく警戒が必要です
感染力が非常に強い「麻しん(はしか)」ですが、国立健康危機管理研究機構(JIHS)の最新データ(2026年第1〜25週:6月24日現在)によると、今年の累計報告数は539例にのぼり、前年(2025年通期:265例)の倍以上のペースで感染が広がっています。
データからは、特に大人が知っておくべき重要な傾向が見えてきます。
・20代・30代の感染者が半数以上:
年齢別の割合を見ると、20代が33%、30代が21%を占めており、全体の半数以上が20〜30代の大人です。子供の病気と思われがちですが、いま特に注意すべきは活発に活動する若い世代の大人です。
・ワクチン未接種や、接種歴不明者が多い:
感染者のうち、ワクチンを一度も受けていない方(80例)や、接種したか分からない「不明」の方(209例)が多くを占めています。また、2回接種していても時間の経過とともに免疫が弱まり、症状が軽く済むものの感染する「修飾麻しん」の報告(198例)も目立っています。
・地域的な広がり:
都道府県別では、特に東京都(262例)、神奈川県(49例)、茨城県(40例)、栃木県(32例)など、関東圏を中心に多くの報告が上がっています。
麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクだけでは完全に防ぐことができません。大人の感染予防、 周囲の赤ちゃんを守るためにも、自身のワクチン接種歴の確認がとても大切です。
3. 家庭内での感染を防ぐための「3つの夏対策」
大人と子供で流行しているウイルスは違っても、予防の基本は同じです。特に夏場に意識したいポイントをまとめました。
① 「流水と石けん」での手洗い・おむつ処理後の消毒(手足口病対策に必須)
手足口病の原因ウイルス(エンテロウイルスなど)は、アルコール消毒が効きにくい性質があります。帰宅時や食事前、そして便便やおむつを替えた後は、必ず石けんと流水でしっかり手を洗いましょう。タオルの共有も避けるのがベストです。
② こまめな換気と、エアコンによる「喉の乾燥」を防ぐ(呼吸器感染症対策)
暑いのでエアコンは必須ですが、室内が閉め切りになるとウイルスが滞留します。1時間に1回程度、数分間の換気を行いましょう。また、エアコンの風が直接当たると喉が乾燥してバリア機能が落ちるため、室温と湿度の管理を意識してください。
③ 「夏バテ」を避けて免疫力をキープする & ワクチンの確認(大人の体調管理)
睡眠不足や冷たいものの摂りすぎは、免疫力を下げる原因になります。大人も子供も規則正しい生活を心がけましょう。また、麻しんのようにワクチンで防げる病気については、母子手帳などでご自身の接種歴(2回受けているか)を確認し、不安な場合は抗体検査や予防接種をご検討ください。
💡 クリニックからのメッセージ
「熱は下がったけれど咳だけが長引く」「体に気になる発疹が出た」「自分がはしかのワクチンを打ったか不安」など、少しでも気になることがあれば、無理をせずお早めにご相談ください。
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データ参考元:
国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト 麻しん最新感染者情報(2026年第25週)
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/diseases/measles/graph/2026/meas26-25.pdf









